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Supernaturalトップ > ボディケアサロントップ > オーナーボイス ボディケアサロン編 vol.1 児山 俊浩

オーナーボイス

児山 俊浩

東洋医学総合はりきゅう治療院 一鍼 院長

児山 俊浩TOSHIHIRO KOYAMA

一本の鍼に魂を込めて、お一人お一人の健康を一心にサポートしていくという思いのもと「一鍼」を開院。2010年に行われた日本治療家連盟主催『第2回治療家甲子園』では、全国から集まった408院の中で最優秀院を受賞。診療とともにセミナーの開催、被災地や地域の鍼灸ボランティア、チャリティー活動、ラジオ出演などに積極的に取り組み、支援、未病の呼びかけ、社会や業界に貢献。鍼灸界の草分け的存在でもある児山氏にインタビュー。

Q. 治療家になったいきさつを教えていただけますか?         

小学6年生の時に両親が別居し母子家庭となり、そのため母は、夜遅くまで働くようになり、4歳年下の弟に「淋しい思いはさせたくない」と父親代わりになろうと決めました。そんな生活の中で母は体に無理がかかり、寝込むことが増え「母ちゃんがひとりで頑張っているのに、僕は母ちゃんに何もしてあげられないのか」という思いとは裏腹に、中学校に入った頃から荒れていきました。しかし、何をしていても虚しさだけが残る日々の中、「こんな自分ではいけない。母親に心配ばかりかけていてはいけない。自分を、人生を変えたい」と決意した時に、鍼灸に出逢いました。それは、愛知学院大学でボディビルディングを始め、その合宿中に選手が怪我をし、鍼灸治療によって治癒したことに感銘を受けたことがきっかけでした。「人を治療する事ができたら、母親の体を楽にしてあげる事ができるかもしれない!」「自分を変えることができるかもしれない!」そんな想いで治療家への道を進み始めました。
そして、中和医療専門学校在学中に「経絡治療」という全身の治癒力を最大限に高める治療法に魅了され、学ぶ機会を得て、学ばせていただき始めました。
卒業後の2005年には、らくだ治療院 大須・大曽根 二院兼任院長となり、二院でスタッフ総勢30名以上の治療院の管理を行い、チームワークの大切さを学びました。しかし、そんな鍼灸師としての駆け出しの頃、本当に鍼灸師として患者様を喜ばせることができるのかという大きな不安があり、何をやっても上手くいかずこの仕事をやめようかとも思いました。
そんな時、東京で一人暮らしをしている私にとっては息子のような弟が、薬を大量に誤飲し、意識を失い、口から泡を吐き、救急センターに運び込まれました。取り乱した母からの電話では、「担当医には…このまま植物状態か。もし意識が戻っても…障害が残る…声も出ないかもしれない」と告げられました。僕は祈りました「自分の体と引き換えでもいい…弟の命を助けて欲しい」と。すぐに救急センターに向かいました。そして、担当医の先生と直談判してでも鍼をやると決めていました。しかし母は、「面会時間は短いし、先生との話し合いで時間を取られる位なら、鍼を打ってあげて!命はあんたにあずけた!!」と。
病室へ行くと体を固定され呼吸器につながれた全く動かない弟の姿がありました。本当に生きているのか…という状態で、手首に巻かれたロープで脈を診ることもできず、足のロープをずらして、一穴(復溜)に賭けました。生命力を蘇らせる経穴 復溜にすべての思いを込めて刺鍼しました。
「起きてくれ!!兄ちゃんだぞ!なんでこんなところで寝てんだよ!今、兄ちゃんが鍼をしたから必ず良くなるよ。だからお願い…。起きてくれ…。」と告げていると、刺鍼して2,3分後…弟の手がわずかに動き、うつろだけど目が開きました。信じられませんでした。神が味方してくれたのか。弟は何かを伝えたそうで紙とペンを渡し力の無いよれよれの字で「僕はどうしたの?兄ちゃんが助けてくれたんだろ?ありがとう…」と。しかし…5分後また意識がなくなりました。
翌朝、担当医の先生から電話があり、私も母も心の中でダメだったのか…と。ところが、「意識が戻り退院できます。いったい何が起こったのか?本当に驚きました」と言われ、私たちにはとても信じられない言葉でした。
一瞬にして雲が晴れ光が射し、これまでの緊張が一気に解け安堵感でいっぱいになり腰が抜けたようにその場に崩れ落ちました。本当は壊れそうに怖くて、僕は必死でした…ただそれだけでした。
それから、弟は順調に1ヶ月程で社会復帰を果たすことになりました。偶然だったのかもしれません。運が良かっただけなのかもしれません。ただその時、自分の中で鍼灸だけで今後やっていけるかという大きな迷いがありましたが、この出来事でこれまでの迷いがどこかに飛んでいき、鍼灸師が天命だと確信し、治療家としての信念が生まれました。現在でも、どんなことがあっても振り返る自分の原点となっています。
その後、「家族を守るように、患者さまを守りたい!」「人と人とのつながりを大切に、たくさんの人を喜ばせたい!」と本心で思うようになりました。
「本物の東洋医学鍼灸の治療院を開きたい!」「この業界を盛り上げられるようになりたい!」そう思い、2008年 名古屋市千種区にて東洋医学総合はりきゅう治療院 一鍼を開院しました。

Q. 鍼灸を広めていく活動内容をお聞かせください。         

一人でも多くの方々に鍼灸を知っていただくために、スポーツ大会や市民まつりなどのイベントにボランティアとして参加しています。また、ラジオ出演を通して未病の呼びかけ、予防の大切さなどをお伝えさせていただきました。まだまだ鍼灸治療は「痛い・熱い」と思っていらっしゃる方が多いので、全身の治癒力を高め自然で体に優しい治療であることをお伝えしています。また、親子で参加の家庭でできる「小児はり教室」を開催しご好評いただいております。小さな頃から、自分の身体は、自分で守るという意識を持つことは、これからの時代とても大切です。そして、親子のコミュニケーションとしても大切であると考え、健康管理に役立てていただければという思いで行っています。今後も、多くの方々に鍼灸の魅力を伝えていきたいと思っています。

Q. 鍼灸治療は、どんな症状に効果的ですか?         

鍼灸というのは、もともと日本の医療を長年支えてきた歴史のある治療法です。最近では、統合医療としても見直され、多くの適応疾患に効果があるとされています。当院に通院される方の症状も様々です。身体のメンテナンスなどの予防や、病気になる前に身体の調整をする未病治、そのほか様々な内蔵疾患、運動器疾患などの治療、また難病などの痛みを軽減し、生活の質を向上させる治療など、あらゆる体質・疾患に最適なオンリーワン治療を行っています。産婦人科系でいえば、逆子にも良い効果があります。副作用の危険もありませんし、足に灸をするだけで簡単に戻ることが多いのです。

Q. 日本治療家連盟が主催する『第2回治療家甲子園』では、日本一を受賞されたと聞いておりますが         

「治療家甲子園」とは、全国の国家資格を持った接骨院、マッサージ院、鍼灸院から408院が参加し、約4ヶ月を通して審査を行う全国大会です。一次審査では「施術についての実感」「症状・施術方法の説明と納得」「知人に紹介したい度」などの患者様アンケート20枚(500点満点)と「院長としての想い」「技術向上に対する取り組み」「患者様に対する取り組み」などのレポートを医療大学、専門学校(東日本の参加院は西日本の医療大学、専門学校が審査。西日本の参加院は東日本の医療大学、専門学校が審査)により審査(500点満点)が行われ、合計1,000点満点で採点、二次審査進出院上位50院が選出されます。 二次審査では、一次選考の際のレポートの内容に基づき、作成された5分以内の映像で審査(種々の業界審査員による審査)が行われ、決勝大会進出院上位6院が選出されます。
最終選考の決勝大会は東京の日比谷公会堂で、決勝大会出場6院の壇上プレゼンテーションにより、より深い気づきと学びがあり、業界の未来を創る院として最もふさわしいと思われる1院が選出されます。選考は審査員と約2,000名の来場者の投票により行われます。
かなり厳しい大会であったため最優秀院を受賞できたことはもちろん嬉しいですが、一番の財産はたくさんの気づき・学びを経験できたことです。大会出場をきっかけに自院を見つめなおし、自分の仕事の意味・役割りを考えること、何のためにこの仕事をやっているのか、自分の原点は何なのか、社会や業界に対して貢献ができることがないかなど、あらためて考えることができ、そして、今でも様々な取り組みの原動力となっています。

そして、多くの治療院との交流を通じて、皆が患者様の健康を一生懸命考え、サポートしている仲間だと実感することができました。
このような良い結果を得られたことは、私を支えてくださった先生、仲間、家族や両親、そして、患者様のおかげであると思っています。そして、今こそ、ひとつになって治療家業界の未来を創っていこうとあらためて思いましたね。また、私達が誇りを持って治療を行うことで、子ども達が憧れる職業になっていけばと強く思っています。
当日のみならず大会後も、全国の治療家の方々とのつながりができたこと、そして、患者様に最高の報告ができ、そのことを涙を流して喜んでくださる患者様の姿を拝見できたこと、これらは参加前には想像していなかったことばかりでした。

Q. 鍼灸師を目指している皆さんへメッセージをいただけますか?         

私が常に思っているのは、「喜んでもらいたい」ということ。鍼灸師という仕事の魅力は、まさに人を喜ばせることができるところだと思っています。そして益々、鍼灸を追求することで可能性も広がりますし、統合医療としても注目がされております。鍼灸というのは、症状を抑えるというより、身体が本来持っている力を高め病気に対抗する、又はならないために有効な治療ですから、社会全体を考える上でも今以上に必要となっていくと思います。これから鍼灸師を目指す方は、活き活きと輝いてこの仕事に誇りを持って欲しいと思います。そして、さらなる目標と憧れを持てるような業界になるように、全国でつながりを持って、一緒に前に向かって歩めたらと思います。

Q. 今後の夢をお聞かせください。         

一鍼の夢は3つあります。1つ目は、小児科系、婦人科系、男性不妊、スポーツ障害などに特化した専門の鍼灸院をつくることです。より専門分野に特化することで、困って悩んでいらっしゃる患者様の手助けがしたいと思っています。そして、病院や医院との連携をして、患者様のことを一番に考えた全力のサポートがしたいと考えています。統合医療を目指し、患者様にとって最適な治療法を選択できる環境づくりへの取り組みを考えています。
2つ目は、海外へ日本伝統の鍼灸の良さを伝えることができればと思います。日本の鍼灸の素晴らしさをもっと世界へ発信していきたいです。日本では、鍼ひとつとりましても髪の毛のように細い鍼を使用しているため痛みは無く、刺しているかさえも分からないほどです。お灸に関しても、台座をひいて行うので痕は残りません。これは、手先が器用な日本人だからこそできる繊細な技術であると思うのです。日本ならではの鍼灸治療を今後も知っていただける活動をしていきたいと思っています。
最後の3つ目は、開発途上国の方々へのボランティアをしたいと思っています。こうしている今でも、世界では年間880万人、3秒に1人の尊い子ども達の命が失われています。日本では助かるような病気でも、命を落としてしまっています。私は微力かもしれませんが、東洋医学を通じてやれることは必ずあると信じ、人々の笑顔が増えていくためにやり遂げたいと思っています。
この夢を実現するのは、最終的な夢として掲げていましたので、まだまだ先だと思っていましたし、鍼灸師が海外ボランティアを行える道はいくら探してもみつからない状況でした。そんな中、(一社)愛知県鍼灸専門師会にて、アサンテナゴヤ理事長の石川佳子先生がケニア無料医療活動の鍼灸師参加募集をされており、それがきっかけで私はこの活動に参加させていただける機会に恵まれました。これが実は今年の9月なのです。最終目標の夢がこんなに早く実現することに、自分でもとても驚いています。

プロフィール
サロンスタッフに聞いてみた「院長ってどんな人?」

鍼灸師としての技術や豊富な経験、治療に関する幅広い知識など、僕の目標となる大きな存在です。また治療院のことはもちろんですが、鍼灸業界の未来を考え、盛り上げていこうというパワフルな姿に、いつも刺激を受けています。
一鍼で働き1年3ヶ月ですが、鍼灸の世界へ進んだことを良かったと思えるのは児山院長のおかげだと感じています。これからも技術や知識を学び身につけ、児山院長のような鍼灸師になれるよう頑張っていこうと思っています。
 
鍼灸師・介護予防運動指導員/下地 大地

東洋医学総合はりきゅう治療院 一鍼
トウヨウイガクソウゴウハリキュウチリョウイン イッシン

TEL 052-761-9780
愛知県名古屋市千種区楠元町1-46-2 ローズガーデン楠元1F

【体に負担をかけることなく安全で、本来持っている全身の治癒力を最大限に高める鍼灸治療】 東洋医学では、身体に気血の流れる道(経絡)があり、その流れと働きが不調になることによって治ろうとする力(自己治癒力)が低下し、病が引き起こされると考えられております。もととなっている部分に治療を行い、不調になった血液の流れと働きを改善します。
生活環境、食事、ストレスなど、お一人お一人の体質や状態に合わせて、血液の流れと働きを良くすることによって、脳や内臓の働きを促し、自律神経系の調整、免疫系の向上、内分泌系の賦活を図りバランスを調整し、回復力が十分発揮できるようにサポートします。
4000年以上にわたる経験医学であり、心と身体にとって自然で安全な東洋医学で、一緒に健康な体づくりを目指していきましょう。

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