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Q. 独立5年で3店舗経営をされていますが、サロン経営で一番意識していることは？         

独立前から1店舗の経営に留まらず、多店舗展開を考えていましたので、一歩先を考えると人材育成は必然でしたね。サロン経営はチームプレーであり信頼関係で成り立っていると思いますので、日々のサロンワークの積み重ねが今の多店舗展開に至っていると思います。目標としていた独立5年で3店舗を経営する目標達成ができたのもスタッフのお陰ですね。感謝しています。また、経営者は経営の勉強が必要だと思ったので、視点を変えてサロン経営の勉強に取り組みました。もちろん技術の勉強もしながらです。他業界の経営もしていたので、人との繋がりの中で経営者の仲間に恵まれていましたね。経営者仲間と話をする機会が多かったのも自分自身の財産となり今の経営学に活かされていると思います。

Q. 一号店である「ヘアラウンジ　アズロ」をつくる際、一番こだわったことは何ですか？         

当時は、ガラス張りで白を基調としたサロンが主流だったので、ちょっと雰囲気の違うサロンをつくりたかったんです。
内装のイメージはヨーロッパのギャラリー。鏡を額縁にして、お客様を絵画の一つに見立て、現場に立つスタイリストにはアーティストという高い意識を持って欲しいという想いを込めました。店づくりの際、大切にしているのは自分がどうしたいか、なにをしたいか、お客様にどう感じていただきたいかなど具体的なイメージを持つこと。自分の感覚を信じることは重要だと思っています。

Q. 美容業界では、人材確保が難しくなってきていると聞きます。そんな中で、人材に対する考え方は？         

確かに、美容師を目指す若者が減ってきているのが現状です。美容師の全体数が減っているので、どのサロンもいい人材を確保するのに必死だと思います。僕が考えるいい人材というのは、飛び抜けてセンスがあるとか技術があるというよりは会社に貢献してくれることが重要。もっと言えば、長く勤めてくれる人材がいい人材だと思っています。そのためには、僕自身にカリスマ性がないと人はついてこない。僕の場合は、ビジネスに関する感覚や感性といったセンスを発揮していくことが重要であり、またそれが社員教育になっていると思います。